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2017年10月24日火曜日

動詞(食べる - 行為者焦点)

日本語や英語の動詞は、現在、過去、未来といった時制によって変化します。タガログ語では時制に似たもので、相(aspect)というものがあります。以下、食べるという日本語の動詞との対比でみていきます。

1. 不定相
 最も基本的な、活用しない形です。食べなさい、食べよう、といった、命令や勧誘の文で使われます。また、日本語や英語の助動詞に相当するものの後に動詞が置かれる際(食べるべき、食べたい、等と言う場合)も、この形となるようです。

2. 完了相
 食べた、というように、その行為が完了した状態で使われる形です。

3. 未完了相
 食べている、食べていた、というように、その行為が進行している状態を表すのに使われます。進行している状態であれば、それが今ことなのか、過去のことなのかに関わらず、この形が使われます。

4. 未然相
 食べようとしている、食べようとしていた、というように、その行為をしようとしている状態を表すのに使われます。こちらも、それが今のことなのか、過去のことなのかに関わず、使われます。

さらに、タガログ語の動詞は、上記の相(aspect)だけではなく、焦点(focus)を何に当てるのか(その行為を行う人、その行為が行われる対象物、場所や理由など)によって、変化します。 
タガログ語の動詞の数は、相 ×焦点 で莫大な数(食べるという動詞だけで20種類?)になりそうですが、その活用の仕方にもパターンがありそうですので、効率よく覚えられるよう整理していきたいと思います。


 今回は、食べる、という動詞の行為者焦点について、それぞれの相を見ていきます。

例文

Kain tayo. 食べましょう。

 kain は不定相です。tayoは聞き手を含む私たちなので、「さあ食べましょう」というニュアンスになります。


Kumain kami. 私たちは食べ終わりました。  

 kumain は完了相です。食べる行為が完了した状態であることを表します。


Kumakain kami. 私たちは食べています。  

 kumakain は未完了相です。食べている最中であるであることを表します。


Kakain ba kayo? これから食べるのですか。
  
 kakain は未然相です。まだ食べ始めてはいないが、これから食べるつもりであることを表します。

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